2024/04以降AWS SAM CLIのpkgインストーラーの最小サポートバージョンがMacOS Ventura(13.x)に変更されます
初めに
AWS SAM CLIのIssuesを確認しに行ったところMacOSで利用されるインストーラーであるpkg形式のインストーラーの最小サポートバージョンの変更が告知されていました。
適用タイミングは2024年04月となり(明確な日付記載はなし)、今後正式サポートの範囲となるOSバージョンは「MacOS Ventura(13.x系)」及びそれ以降のバージョンとなります。
本記事執筆時点でのMacOSの最新メジャーバージョンはSonoma(14.x)で、Venturaは1世代前(2022年リリース)とメジャーバージョンとしては1世代前のものとなります。
Venturaの対応機種としては以下を見る限り2017年以降の機種となるため古い機種を使い続けている人は特にご注意ください。
this change could affect you as AWS SAM CLI will no longer be producing binaries guaranteed to work on those versions.
対応については表現が曖昧であくまで動作保証するバイナリを生成しないといった形となっており、couldと比較的確信度の低いようなものとなっていました。
そのためインストール自体に制限が設けられるというより可能だがもしかしたらうまく動かないかもしれない程のものとなるのかもしれません。
影響のある場合と回避策
Ventura以前のバージョンのOSを利用しており、かつpkgインストーラーによるインストールを行っている場合影響が出る可能性があります。
それ以降のVentura以降のバージョンのOSを利用している、それ以前のバージョンを利用している場合でもpkgインストーラー以外の方法を利用している場合特に影響はありません。
今回の変更はあくまでpkgインストーラーのサポートの変更でありAWS SAM CLI自体の最小サポートOSバージョンの変更を示すものではございません。
可能であればOSのバージョンを上げることが好ましいですが、
どうしても難しい場合はpipによるインストール(pip install aws-sam-cli
)やhomebrewによるインストール(brew install aws-sam-cli
)といった別の方法で再インストールを行なってください。
以前にHomebrewのAWS公式サポートが終了した旨が発表されていますが、あくまでAWS公式のサポート終了であり引き続きコミュニティでサポートは続けられているため現在も利用可能です。
終わりに
AWS関連のものは比較的長くサポートされるイメージがあるので結構ガッツリサポートを切る形となり少し驚きました。
とはいえこれに対応できない機種自体は7年近く前のもので引き続き別方式のインストーラーを使えば利用はできるため致命的になるケースは比較的少ないのかなと思っています。
そう書いていますが個人で所有しているMacBook Proが2016年モデルでVenturaにできないので少し悲しい気持ちはありつつ、もし覚えていたら該当バージョン到来時にどうなるか少し試してみようかなと思っています。